ピアノのレッスンでこだわっていること🎹

現在3才~50代のピアノの先生方まで
楽しい生徒さん方と日々切磋琢磨しておりますが、ハノーファー時代の恩師がいつも言っていたように、生徒さんから学ぶことは本当に多いです。

皆それぞれ、体型も違えば手の形も違う。音楽性も違うし個々の個性がある。
その『個性をいかに潰さずに良いところを伸ばしていくか』私はそこに一番の比重を置いています☺

なので、『こう弾きなさい!』と指示することはなく、『こうしてみたらどう?』と提案し、『どうしても、こう弾きたい』という生徒さんには、『なぜそう弾きたいのか、一週間考えてみて?』と自分で考えることを指示します。

そんなの、小さい子ども達には無理じゃない?と言われる方もいますが、
これこそが音楽の都、ヨーロッパの学び方だと思いますし、私自身がそんな風にしかレッスンされてきていないので、それ以外の方法は知らないのです。

実際、小さな子ども達は自由でファンタジーいっぱいの発想をもっているので、質問しても答えには困りません。(※大人に押さえつけられてない限りは)
ただ、こちらは辛抱強く待たなければいけませんが。

そして、自身で考えて、自身で感じて…と学んだ子供達は最初のスタートは遅くとも、ある程度成長してからの伸び方には目を見張るものがあります。

ハノーファー音大には私が在学中、国際コンクールの審査員方が教授として多数在籍されていましたが、そのなかの一人、ヴァルディ先生がおっしゃった言葉は今でも鮮明に覚えています。

『日本の生徒さん達は注意をしたら、そこの部分だけはすぐに素晴らしくなおすことができる。ただ、その前後はそのままということが多い…』

自身で感じて考えること。
そして、常に凝り固まらず、柔軟でありつづけること。

私自身も忘れないようにしたいです。

昨日の5歳児の生徒ちゃん。
連弾曲をしっかり練習してきて、音も音の長さも完璧!
でも、一緒に合わせるとうまくいかず…。
『フレーズをちゃんとみてみようか?
そして、一緒に息継ぎをしてみようか?』
と提案(’-’*)。
しばらく考えたのち、2度目のチャレンジ🎹
見事、ピッタリ揃うだけでなく、伸縮性+ふくらみのある素晴らしい出来で💮はなまるもらってご機嫌に帰っていきました☺

今日もまた別の5歳児くんと戯れます。
今日はどんな発見があるかな(’-’*)♪
楽しみ楽しみ❤
ドイツバーデンバーデン。
ブラームスの別荘から見た風景。

Emi HAYAKAWA

早川恵美 オフィシャル・ウェブサイト